ダーリンは王子様★

「いっただきまーす!」


お望みどおり届いたチョコレートパフェにスプーンを突き刺し豪快に食べる蒼井。


この人…食べてるときこれ以上の幸せはないって顔で食べるんだよなぁ…


思わずマジマジと見入ってしまう。


よーく見ると実は蒼井、世間一般ではカワイイと言われるタイプに分類される顔だと思う。


目は二重でパッチリだし、肌も白いし、なかなか小顔だし…


……あぁん?
よーく見たらコイツ今日メイクしてる!

まつ毛がいつもの1.5倍の長さ!

ほっぺたもほのかにピンク色だし…


そういえば唇もグロスでテカテカだったようなー…


ふーん…


変人蒼井も一応年頃の女の子やってんだなー…


「なんですか王子?」


蒼井が瞬きせずに凝視していた俺に気付いた。


「……いや、なんでもない。」


「食べます?」

「いらない。」

「欲しいのかと思った。」

「俺甘いの嫌いなの知ってるでしょ。」

「あ、そっか。」


またパクパクと食べ始める。


「王子の私服、今日はキチッとしてますね。」


「そうかぁ?」


うすピンクのポロシャツに細身の黒パン。今日は何も考えずに選んだ服だったんだけど…



「パーカーにまたあのボロサンダルかと思いました。」


「真夏にパーカーって!大体アレで電車乗る勇気ないわ!」