ダーリンは王子様★

デートに行くと言った以上王子に二言はない!

だから行くしかないけど…ないけどさぁ…


蒼井かよ。




―放課後―


「ふぅ!今日も命懸けでしたよ!」


ここんとこほぼ毎日“命懸け”でVIPルームにやって来る蒼井。


ここはお前の部屋ではないんだが…


「ユカちゃん☆こんにちは♪」


「あず先輩っ!」


「今日は何飲む?」


なぜか梓さんは気に入ってるっぽいし…



「ロイヤルミルクティーのアイスでお願いします!」


そしてコイツは相変わらず全然遠慮しないし!


梓さんがお茶を入れに後ろを向いた瞬間、隣りに座っていた蒼井の腕をひじで思いっきりこついた。



(いたっ!ちょ、何するんですかっ!)

(毎日毎日図々しいぞ!)

(別にいーじゃないですかー!減るもんじゃないし☆)


(減ってる!お前が来たことによってこの部屋のお茶とお菓子が減ってる!)

(でもどうせ王子甘いの食べれないし…あたしはそれを処理にきたゴミ収集車だと思ってください!)

(いらんわ!ただのゴミ収集車のほうがまだマシだわ!)



「どうかした?」


『なんでもないです☆』



コソコソ話が聞こえたのか梓さんが首を傾げて振り返った。思わず二人でハモる。


「それじゃあ僕はそろそろ帰るね☆」


「え!?」