ダーリンは王子様★

「いつも妹がお世話になってます!」



えぇ、本当ですよ!


「なんだかウチの妹キミにぞっこんみたいでー…」


ぞっこんっていつの時代ですか。


「昨日徹夜でお守り作ってたみたいなんだけど、もらった?」



お守り?


「…いや、もらってないです。」


「あぁそうなんだ。まぁもらわない方がいいと思うよ、ビックリするくらいヘタクソだから!」



確かに…アイツ、裁縫とか不器用っぽそうだな~…


「ユカちゃんバスケなんだっけ?見に行ってみようよ☆」



またですか!?


梓さん、蒼井兄と共にまた体育館へと戻る。


行っても蒼井はベンチですよー。


と心の中で呼び掛ける。


「あ!政宗政宗!ちょっとおいでよ!」


「なんですか?」


梓さんに手招きされヒョコッと顔を出し中を見ると、蒼井がベンチから立ちコートへと向かうところだった。


おお!
アイツ出るんか!
やるじゃん!

あ、こっち見た。



「政宗、ちゃんと応援してあげなきゃだね♪ユカちゃんやる気満々みたいだから☆」


梓さんが他の人に聞こえないように耳打ちした。


蒼井はというと緊迫したムードだというのに脳天気にこちらに向かって手を振っている。



俺は絶っ対振り返さねぇぞ!