ダーリンは王子様★

駅までの道のり約10分…

いつもはあっという間なのにめっちゃ長く感じる…


あーもーなに


なに話せばいーのよ。



今さらこんなモサイ格好で王子ぶってもダメだし、かと言って言い訳言うのも今さらムリあるし…


逃げ場ゼロなんですけど。



蒼井は蒼井でなに考えてるか全然わかんないし…



「……ごめん。」


「へっ?」


「俺、蒼井さんが憧れるような人間じゃないんだ。ホントは俺こんなだし、王子なんてキャラじゃないし、こっちがホントの俺の姿なの。」





“王子”という肩書きでカッコよく見えていただけでホントは地味でダサくて目立たない存在。



幻滅したでしょうね。そして明日俺は学校で笑い者でしょうね。


笑い者?
いやむしろふざけんなよって滅多打ちにされるでしょうか。



「…フフフっ☆」




え!?
フフフ☆て…この人、この状況で笑い始めたんですけど!
意味わかんないし!
普通ショック受けるとこじゃないの!?




「な、なに…?」



「へへっ☆実はスゴくうれしいんです♪」




………う、うれしい?