オーナーの次に口を開いた健斗さんは、ニヤニヤしながらあたしを見る。
それに突っ込む先輩達……
認められたの?あたし…?
「あ、ありがとうございます…っ」
「「可愛い~~~~~っ」」
安心してニコッと微笑むと、先輩達は声を揃えた。
すごくすごく恥ずかしいです…
すると厨房からひょこっと顔を出したのは、慎也さんだ。
「あっ、慎也さんっ」
「え…南城?」
ポカンと口を開けた慎也さんは、あたしを頭の先から足の先まで見た。
首を傾げると、慎也さんは無理矢理健斗さんに引っ張られてあたしの目の前に立たされる。
「えっと…あの…」
「南城なの?なんか…」
何を言いかけたのか分からないけど、この先は口を手で塞いで台詞を止めた。
もしかして似合ってないとか?!
髪をポリポリ掻く慎也さんの真直ぐ見つめる。

