理想の結婚【2】

「せんぱい・・・」


高橋の手が俺の背中を
強くつかんだ。


「ううっ・・・」


泣いてるのか・・・?


高橋・・・


「待たせてごめんな。」


高橋は首を横に振った。


「ホントに・・・
私でいいんですか・・・?」


「ああ・・・ おまえがいいんだ。」


俺がそう答えるとと、
俺の背中をつかむ高橋の力が強くなった。