理想の結婚【2】

「郁人・・・」


「もういい・・・」


果穂、もういい・・・



「ごめんね・・・ 私、自信なくて・・・
結婚したら、同居とか、
そんなこと考えてなくて・・・」


俺も本当はわかってた。
普段の果穂を見ていて、どんな子なのか、
どんなことを求めてるのか、
どんな幸せを描いているのか、


どんな結婚を望んでいるのか・・・



わかってた。 


わかってたのに、果穂を手離したくなくて、
俺は見てないフリをしてなんだ・・・