理想の結婚【2】

「すごいね・・・
男としては憧れる。」


香織ちゃんは俺の言葉に
嬉しそうに微笑んだ。


「私も何度か助けられました。
殴られても殴られても
相手の腕を離さなかった。

私の盾になってくれた。

あんな人、初めてだった・・・

かっこよかったなぁ~」


「そうかぁ・・・
じゃあ、何故別れたの?」


「東京の大学に
行ってしまったんで・・・」


「そう・・・
遠距離はしなかったんだ・・・」


「はい。 お互い
どこかで無理だと思ってたのかも・・・」