まだ思い出すだけで怖くて体が震える、体をなぞる手の感触がリアルに甦り背筋に冷たいモノが流れる。
「…会いたいよ」
私はまた溜め息をついた。
あの日送ってくれた帰り道に、透弥さんに言われたさよならの意味は分かってる。
ホントに透弥さんと前のように話すことも出来ないの?
「透弥さん…」
机に突っ伏すと、
「もう毎日毎日空気が淀む」
登喜子が前の子の椅子に座り、
「何があったか知らないけど、会いに行けばいいじゃない」
その隣に真姫が立つ。
「そういうわけにはいかないんだってば…」
また溜め息が漏れる。
「でもそう思ってるのはあっちゃんだけでもないみたいよ?」
衣里が意味深に指し示す窓からは渡り廊下が見えるだけ…。
私はもう一度衣里を見た。
「時々居るんだよね」
登喜子が私の机に頬杖をつくと、
「私達に気付いてすぐ行っちゃうけど」
真姫も私の机に手を付き、
「何見てるのかな?」
衣里が微笑んだ。
一人話が見えず、首を傾ける。
「生徒会長が好きなんでしょ」
衣里の問いに静かに頷く。
「だったら迷わず会いに行けばいいじゃん」
真姫が机を叩く音に驚いて周りが此方に注目した。
「…会いたいよ」
私はまた溜め息をついた。
あの日送ってくれた帰り道に、透弥さんに言われたさよならの意味は分かってる。
ホントに透弥さんと前のように話すことも出来ないの?
「透弥さん…」
机に突っ伏すと、
「もう毎日毎日空気が淀む」
登喜子が前の子の椅子に座り、
「何があったか知らないけど、会いに行けばいいじゃない」
その隣に真姫が立つ。
「そういうわけにはいかないんだってば…」
また溜め息が漏れる。
「でもそう思ってるのはあっちゃんだけでもないみたいよ?」
衣里が意味深に指し示す窓からは渡り廊下が見えるだけ…。
私はもう一度衣里を見た。
「時々居るんだよね」
登喜子が私の机に頬杖をつくと、
「私達に気付いてすぐ行っちゃうけど」
真姫も私の机に手を付き、
「何見てるのかな?」
衣里が微笑んだ。
一人話が見えず、首を傾ける。
「生徒会長が好きなんでしょ」
衣里の問いに静かに頷く。
「だったら迷わず会いに行けばいいじゃん」
真姫が机を叩く音に驚いて周りが此方に注目した。