透弥さんは誰も文句無く王子様と言えるだろうけど…。
透弥さんが思ってくれたところでやっぱり私にお姫様は荷が重過ぎることは分かってた。
「私にまで気を使って頂かなくても大丈夫ですよ?」
長谷さんに笑い掛けるけど…、
長谷さんは手元から視線を外そうとはしなかった。
「分かってるんです不釣り合いだって…でも透弥さんを信じてる。僅かな可能性の欠片も信じます」
何も答えは返って来なかった。
私が透弥さんに不似合いだと、
言われてる様で勝手に口が動く。
「いつか離れる日が来るまでは…って意味でいつまでも透弥さんに依存するつもりは全然ないです」
いつかどうしようもなくなる日が来るまでは諦めたくなかった。
けど…透弥さんは世界的な企業の実権をいずれ総て引き継ぐ人だ。
それは日本の経済を左右することを意味している。
個人的な感情だけで動くことは、許されない。
だから…私のことを透弥さんの
関係者が快く受け入れる筈なんてなかった。
「私には私に相応しい人が居る…透弥さんには私よりも…私なんて…もっと素敵な人が居るから」
鉄ちゃんのメイクする手が止まり
「ガキが生意気に強がってんじゃないって言うのよ」
私の両頬をつねった。
透弥さんが思ってくれたところでやっぱり私にお姫様は荷が重過ぎることは分かってた。
「私にまで気を使って頂かなくても大丈夫ですよ?」
長谷さんに笑い掛けるけど…、
長谷さんは手元から視線を外そうとはしなかった。
「分かってるんです不釣り合いだって…でも透弥さんを信じてる。僅かな可能性の欠片も信じます」
何も答えは返って来なかった。
私が透弥さんに不似合いだと、
言われてる様で勝手に口が動く。
「いつか離れる日が来るまでは…って意味でいつまでも透弥さんに依存するつもりは全然ないです」
いつかどうしようもなくなる日が来るまでは諦めたくなかった。
けど…透弥さんは世界的な企業の実権をいずれ総て引き継ぐ人だ。
それは日本の経済を左右することを意味している。
個人的な感情だけで動くことは、許されない。
だから…私のことを透弥さんの
関係者が快く受け入れる筈なんてなかった。
「私には私に相応しい人が居る…透弥さんには私よりも…私なんて…もっと素敵な人が居るから」
鉄ちゃんのメイクする手が止まり
「ガキが生意気に強がってんじゃないって言うのよ」
私の両頬をつねった。