「そう。いいんじゃない?友達との付き合いも大切だよ」

透弥さんに電話報告してみれば、

あっさりした返事が返ってきて…

「……」

言葉を失なう。

「何?」

相変わらず声では表情が読めない

「何でもないよ…?」

最近は眼を見れば少しだけど、分かってきていたつもりなのに。

「そう」

今日会えないと来週まで会えないんだよ?

来週だって期末試験WEEKで会えないかもしれないのに…。

「行ってらっしゃい」

透弥さんは寂しくないの?

「うん」

私はいますぐそこへ飛んで行きたいけど、会えば帰りたくなくなっちゃうから…。

「晶?」

「何でもないよ…」

私ダメだ。
透弥さんに会えないなんて耐えられないんだよ?

毎日会いたくて…。
ずっと一緒に居たくて…。

「なら…明日は家に泊まる?」

透弥さんの誘いに鼓動が跳ねる。

「えっ」

今透弥さんの家に泊まる?って…確かに聞いたよね?

本気なの?

「ゴメン…冗談だから」

浮上しかけた気持ちがまた墜ち、

何だ…やっぱり冗談なんだ。

「週末に二日続けて外泊すれば、家族の人が心配するでしょ?」

家は大丈夫だもん。

「日曜の朝に迎えに行くから、
僕の部屋においで」

再浮上する。