チュって音を一つ鳴らして直ぐに唇を離す。

だけど透弥さんは片眉を上げて、

「何?今のキス?」

「えっ?だってフレンチキスでもいいんでしょ?」

首を傾げて見るけど、

眼鏡を外して、

「フレンチキスっていうのは…」

片手で頭を引き寄せ、
片手で顎を持ち上げつつ、親指で唇を割る

「こういうキスのこと…」

唇が触れ直ぐに熱を吸引される。

私の熱が透弥さんの口内に引き込まれてる。

驚きと恥ずかしさでパニクって、両手で透弥さんの肩を押すけど、離して貰えなくて…。

片手が背中に回されそのまま押し倒されてしまった。

透弥さんの口内の熱は逃がさないようにしっかり絡み合わされたまま…。

ブラウス越しに外され、
裾から侵入したそれに包まれて、

愛撫される。

どうしよう…。
私のせいだ。
ぎゅっなんてしてもらったから。

透弥さん我慢してるのに。

でも…。

このままでもいいかも…。

そんな風に身を委せ出したのに、

透弥さんがゆっくり離れていく…

大きく息を吸い込み、

「これ以上は保つ自信がない」

呟いた。

保てなくなっても良かったのに…
自分の気持ちが少し変わってきていた。

全部をあげるのは…、

もうすぐ…かも?