次の日



「バイト!?」



庵くんに言ったら叫ばれた



「駄目…?」



「なんで、いきなりなんだよ」



「…欲しのがあるから…」



「欲しいのってなんだよ」



「あ…アクセサリー」



「ヤダ」



…え?



「すげぇ、心配…」



庵くんの心配そうな目が私を捕らえる




そんな目したら…



出来ないよ!



「わかった、やらない…」



「まじ…?」



まだ心配そうな目…



本当に、心配してくれてるんだ………



なんか、嬉しいな……





+++庵♪さいど+++



ナナがバイトなんてたえらねぇし…



俺の目の届くとこにいねぇと心配だっつーの…



バイト先とかで男はもちろん居るし……



ぜってぇ、バイトなんてダメ



俺の身がもたねぇし!



つーか、アクセサリーとか……



俺の金貯まりそうだし



サプライズ的なことで渡してやるし…



俺の考えは進んでいた



ナナはバイト諦めてくれたし………



バッチリぢゃね?





++++++++++++++++++++



「はぁ…」



私は1人廊下を歩く



バイトしたかったな…



庵くんって心配性なんだ~



「菜々先輩☆」



「わゎ!竜哉くん!?」



「そんなにビックリしないで下さいよ~」



竜哉くんは私に無邪気な顔を向けた



「あ~ちゃんは?」



あ~ちゃんとは、竜哉くんの朱里の呼び方



朱里だと長いとかどうとか………



「わかんないなぁ~」



「そーですか~」



「朱里とは順調?」



すると竜哉くんはニッコリ笑顔



「はい♪とくに、」



「とくに?」



「えっちのときの恥ずかしがる顔が、可愛いんです☆☆」