暖かい陽気の屋上



私の足を枕に横になる庵くん



「い!いぉりくん…?」



私は目を瞑る庵くんをペチペチはたく



「…なんだよ…」



機嫌悪いし!!



「俺は寝るのパシリだろ?ゆーこと聞けよ」




…パシリって……


こんなことしないよ……


!…じゃなくて、パシリって……まだパシリ??



しばらくすると庵くんは寝息をたてていた



「すーすー」



綺麗な顔の庵くんが口を少し開けて寝ている



……カッコいい…



庵くんの、寝顔を見ながら顔が緩む



「…入学式始まっちゃってるょ~~」



そう言いながらも、私は庵くんを起こそうとはしなかった



柔らかい金髪の髪を優しく撫でる



「……」



自然と笑みが零れた



「…初めて入学式なんてサボったし……」



空を見上げた



「……ななぁ?」



寝ぼけ声の庵くんは私の手を握った



「ゎ!起きたの?」



「ん~まだ寝みぃ……」



目をこする庵くんは起き上がろうとしない



「…こっから見るナナもいぃかも」



怪しい笑みで笑う庵くん



「きゃ!っふ!」



私の頭を手で下に引きつけてキスをした



「…は…んんっ……」



私はキスをされて頭が回らない



「はぁ…」



キスが終わると私の頭を撫でた庵くん



「?」



「可愛い☆」



「!?」



こんな顔を女の子の前でされたら、女の子達…イチコロだね……



こんな顔とは、優しい笑顔の庵くん



「庵くんはカッコぃぃょ…?」



だんだん語尾にいくにつれて声が小さくなる



「…ありがとなぁ」



どうやら、私の言ったのが聞こえたらしい



「ナナ可愛い~~~」



ぎゅうっと私を抱き締める庵くんは、ご機嫌らしい