「…なんだよ、ナナ顔赤い」



庵くんが気付いてない!


「庵…」



そのとき、庵くんのお母さんが庵くんを呼んだ



「ナナちゃんを、捨てちゃ駄目よ?」



「バカなこと言うんじゃねぇよ!」



「そう、ならいいわ」



庵くんを見て優しく笑った庵くんのお母さん







夕方の道を歩いている私達



「仲直りできたよね?」



「ナナのおかげだな」



「?」



私のおかげ…??



「私、何もしてないよ?」



「ナナは俺の女だから」



………



は…恥ずかしい……



クスクスと笑う庵くんはお母さんにとっても似ていた



親子だな…って思った