「ってかさ、何でこの子連れてきた系?」


「…は?お前が言いだしたんじゃねぇの?」


「何言ってすんかー今さら。もう連れてきちゃいましたよ?」


『…』


「え…?マジで何にも考えてなかったんすか?」


『…』


「冗談すよね…?」


『…』


「マジっすかぁ!!じゃ、俺のここ2日間の努力ってなんなんすかぁ!…超あり得ねぇー」


ぼそっと呟いたつもりだったんだろうけど静かな部屋には凄く響いた。

「昴、てめぇこの俺様にたてつく気かぁ!?」


「…死にたいらしいな」


どうやら、あたしがここに来た意味すらもともと無かったらしい。



じゃあ今までのあたしの葛藤は何だよ!


あたしは、何でこんな怖い思いしてここまで来たんだよ!



さっきのお店にいた人たちの意味深な微笑み(?)は何だよ!



「…ふざけんなよ」





あたしはとうとうぶち切れた。




ぷちっだったか、ぶちっだったか、はたまたばちっだかは定かじゃない。
けど、あたしには確かに何かが切れた音が聞こえた気がする。