2人は、父さんと一緒に夜の仕事の手伝いをしていて、毎日明け方に帰ってくる


だから睡眠時間は、ほんの少ししかない


そんな彼等を僕は尊敬こそはするが、なりたいとは思わない


「ふあぁ…、母さん味噌汁。」


「あ、父さんおはよう。」


「覚醒してない奴に話す事なにもないわ。
ふーんだ。」


「…あは。」



父さんにしてみれば、一番期待をかけていた長男が見事に覚醒もせず、しかも人間のままがいいなんて言い出すから腹が立つのだろう


「おまえはまだ覚醒せんのか!」


「僕は覚醒なんてしないよ!」


僕は毎朝父さんにこうやって言い切る