「碧」


「あぁ〜。由香。」


「今日も元気ないよね?」


「まあ、いつものことだよ。」


私は、ため息をついた。


慣れなきゃって思うのに慣れなくて。


「私が言おうか?」


こうやって、由香は私の代わりに瞬に言ってくれようとする。


由香は、瞬の友達の力くんとつきあってるから。


もしかしたら、それなりにもう言ってるのかもしれないって。


「ありがとう。けど、私と瞬の問題だから.....」


私は、それだけで嬉しいから。


それに、私の本音を聞いたら、終わりなんじゃないかって。


怖いんだ。


わかってるはずなのに。


怖くて、怖くてたまらない。


「今も辛いだろうけど、本当に耐えれなくなったら言うんだよ。」


「うん。」


頷きながらも、私は言わないんだろうなって思った。