遥人がめちゃくちゃ瞬をカラカってる。


けど、瞬には通じないのに。


だって、瞬は私を好きじゃないんだから。


たぶん、私が瞬を好きなのに遥人に懐いてるのがムカつくんだよ。


ただ、それだけ。


他意はないよ。


「遥人、私も帰る。」


「はっ?」


遥人は、ありえないって顔した。


けど、私がここにいても仕方ないじゃん。


「遥人は、朱が待ってるんでしょ?」


「まあな。瞬、碧を送れ。そして、話しろよ。」



「あぁ。」



私を無視して勝手に決める遥人。


そうされても仕方ないんだけどさ。


てか、陸斗、由香、力くん全く無視なんだけど。



いいのかな?


「って事で、陸斗、力、由香は好きにしろよ。」



遥人は、さっさといなくなった。


私も瞬に手を引かれながら居酒屋を出た。