マリッジ×鬼ごっこ☆

すごい。

あまりサッカーのことを知らない私でも、凌河のドリブルはすごいと思えた。

足にボールが引っ付いているようにみえた。

鳳さんがカットしに近づくけど、ボールに触れることすら出来ないみたいだった。

その時、鳳さんが言った。

「全然、衰えてないんだな。サッカーの腕は。

だが、衰えていないだけでうまくはなってないぜ。」

そう言い終えると今までと、動きが変わった。

そして、次の瞬間。

「俺の勝ち。」

凌河の元から、ボールがなくなり、ボールは鳳さんの足の下のあった。

「え…?」

凌河が状況を理解出来ていなかった。

「え…?じゃぁねぇよ。

お前、自分の相手が誰だか分かってんのか?

手、ぬいてんじゃねぇ。本気でかかって来いよ。」

手抜いてたの?今ので!?


鳳さんは、ドリブルをしながら、元の場所に戻ってきた。

「まさか、お前。」

凌河が口を開いた。

「やっと思い出してくれた?凌河くん?」

「あぁ、思い出したさ、そのボールの蹴り方。

お前、鳳 支騎だろ。」

凌河、鳳さんのこと知ってたの?

「ご名答。覚えてたんだ俺のこと。

俺は、お前のこと忘れたことなかったぜ。

俺、あの時以外負けたことないんだ。

あの負けは忘れられねェよ。」

この2人、前にも戦ったことあるの?