マリッジ×鬼ごっこ☆

分かったって…。

そんなの。

勝手に決めないでよ。

「鳳さん、そんなのって」

私の言葉を遮るように凌河が言った。

「大丈夫。俺が負けるわけねぇだろ。」

そう言って、私の頭を撫ぜた。

「へぇ。お前ってそんな顔もするんだな。」

鳳さんが言った。

「お前に関係ないだろ。 それより、始めようぜ。

するんだろ?勝負。」

「あぁ。ルールは簡単。

お互い、3回づつドリブルをしながら、ここから

あのジャングルジムまで行く。

で、途中でドリブルカットされたら負け。

こんなルールでいいか?」

「あぁ。じゃぁ、先行は俺で。 」

そう言って、凌河はサッカーボールを高く蹴り上げた。

そしてボールが地面に着くか着かないか、ギリギリのところで、

ボールを蹴り、ドリブルを始めた。