「凌河?」
力強く抱きしめられて、身動きの取れない私は、
いつもと雰囲気の違う凌河に圧倒された。
「……。」
私の問いかけに答えず黙ったまま。
「あれ?」
今までしなかった音がしてきた。
ポン・ポン・ポンって…。
音のする方へ目を向けると、鳳さんが
サッカーボールでリフティングをしていた。
「鳳さん。何してるんですか…。」
「見て分からない?」
「リフティング…です。」
「そう、リフティング。分かってるじゃん。」
その時、今まで動かなかった凌河が微かに
動いた。
「凌河。」
「ごめん、瑠香。痛かった?」
「ううん、大丈夫。」
さっきまでと違って、いつもの凌河だった。
そして、私を抱きしめていた腕から力を
抜いた。
「ようやく動きだした。もうしばらくは、
そのままかと思ってた。」
鳳さんが言うと、凌河が言った。
「はっ!?意味わかんねぇよ。」
力強く抱きしめられて、身動きの取れない私は、
いつもと雰囲気の違う凌河に圧倒された。
「……。」
私の問いかけに答えず黙ったまま。
「あれ?」
今までしなかった音がしてきた。
ポン・ポン・ポンって…。
音のする方へ目を向けると、鳳さんが
サッカーボールでリフティングをしていた。
「鳳さん。何してるんですか…。」
「見て分からない?」
「リフティング…です。」
「そう、リフティング。分かってるじゃん。」
その時、今まで動かなかった凌河が微かに
動いた。
「凌河。」
「ごめん、瑠香。痛かった?」
「ううん、大丈夫。」
さっきまでと違って、いつもの凌河だった。
そして、私を抱きしめていた腕から力を
抜いた。
「ようやく動きだした。もうしばらくは、
そのままかと思ってた。」
鳳さんが言うと、凌河が言った。
「はっ!?意味わかんねぇよ。」

