マリッジ×鬼ごっこ☆

「えっ…!」

「やるね、お前。このタイミングで告白なんて。

カッコいいんだけど、残念ながら、婚約は嘘じゃねぇから。

そういう契約なんだ。」

「はぁっ!?意味わかんねぇし。

俺は、小学生の頃から瑠香のこと見てたんだよ!!

なのに!!なんで、最近会ったばかりのお前に

瑠香を取られなきゃいけねぇんだよ!!

つぅか、お前誰何だよ!いつまで瑠香のこと

抱きしめてるんだよ!!」

凌河がキレた。めったに怒らないのに。

しかも、告白って。

なんで?凌河は、真由実のことが好きなんじゃないの?

「別によくねぇ?俺がいつまでこいつを抱きしめてても

こいつは俺の婚約者なんだから。」

そう言って、私を抱きしめる腕に力を入れた。

「離せって言ってんだろ!!」

その瞬間、凌河の腕が鳳さんの肩を殴った。

「…っ!」

鳳さんは痛みに顔を歪めながらよろめいた。

「きゃっ!」

その隙に私は引っ張られて凌河の腕の中。

「えっ!ちょっ!」

戸惑い焦る私にとどめの一撃。











「瑠香。

俺、お前のことスッゲェ好き。」