マリッジ×鬼ごっこ☆

「なんであの時喧嘩したんだ?」

「さぁ、思い出せないよ。」

凌河の取り合いしてました、

なんて言える訳がない。

「そっか。真由実どうしてるかな?

翔太には、たまに会うけど真由実には、

会わねぇからなぁ。」

なんで、そんなに真由実がいいの?

「瑠香は、会わねぇ?真由実に。」

「うん。全然…。」

「真由実、綺麗になってるんだろうな。」

私の中で、何かが壊れた。

「真由実、真由実、真由実。

そんなに真由実がいいの!?」

私は、泣きながら、叫ぶように言った。


「そんなに真由実がいいなら、真由実の

ところに行けばいいじゃない!!」

「落ち着けよ!」

そんな言葉も耳に入らなかった。

「ごめんね!隣にいるのが私で!!

真由実じゃなくて!!」

「ちょっと、落ち着」

凌河の言葉を遮るように続けた。

「なんで!!私じゃいけないの!!

私の方が凌河のこと好きなのに!!」

そして、私は泣き崩れてしまった。

「もう、ヤダよぅ…。」

「瑠香?」

「ごめんね。」

そう言って、秘密基地を出ようと、

扉を開けた時だった。



「花姫、見つけたぜ。瑠香。」