マリッジ×鬼ごっこ☆

「お前と真由実が喧嘩したこともあったよな。」

「そうだね…。」

喧嘩をした理由は、“凌河"だった。

真由実と、恋バナをしていた時だった。

[真由実ね!好きな人が出来たんだぁ!]

[真由実の好きな人誰!教えて!!]

5年生ぐらいの時だったかな、その時のはもう、

私は、凌河のことが好きだった。

[真由実の好きな人は、凌河!!]

[えっ…!?]

[だから、凌河だって!]

嬉しそうにそう言った。

[なんで、凌河なの!?]

真由実は、私は凌河が好きだってことを

知っていた。

[ なんでって、好きなものは仕方がない

でしょ?]

確かに好きなことは仕方がない。

[でも…。]

[瑠香、うるさい!明日、凌河に告るんだ!

応援してね!それとも、わたしと勝負する?

まぁ、真由実の勝ちだけど。じゃァね

バイバイ!]

そう言って、真由実は家に帰った。

最後に、あんな言葉を真由実が残して

行ったのにはわけがある。

真由実は、モテた。

その時のクラスの男子のほとんどの人が、真由実が好きだって

言うくらいに。

そして、凌河も。

いつだったか分からないけど、凌河が私に聞いてきたことがある。


『真由実の好きな人は誰か』って


知らないって答えた。涙をこらえて。