マリッジ×鬼ごっこ☆

”花姫をことわることはできない。”

なんで?

あなたたちが勝手に決めただけなのに?

「絶対に、嫌です。」

今度は、さっきよりも力強く言った。

「本当にいいのかい?
 
 将来、確実に幸せなんだよ?」

「それでも嫌です。」

これを聞いた、黒城さんは。

「言い方は悪いが、玉の輿に乗れて、

 大きくなったら、お金持ちになれるんだよ?」

もう一度、私を説得しようとした。

「嫌です。」

そして、私はもう一度断った。

「はぁ~。」

黒城さんは、大きなため息をつきながら、

背もたれにもたれた。

疲れたように、ふわふわの背もたれに・・。