「瞳はオドオドしていて、焦点が定まっていないし、体も強ばって時折震えている」 黒沢くんの真っ直ぐな視線を外して、あたしは自分の重ねた手を見ながら言った。 「私、もともと怖がりなんです」 ―――ふわっ 「!?」 急に、人肌の温もり。 ビックリして顔を上げると、あたしは黒沢くんに抱きしめられていた。 「えっ、ちょ…黒沢く」 「怖くなくなったか?」 「へ…?」