「…でも、こいつは予想以上の大当たりだぞ」 「そうですね… 食欲をそそう甘い香り、柔らかい肌、甘すぎず、それでいてコクのある、言葉で言い表せないような絶品の血液…」 え?え?え? なに言ってるの? 急に真面目な顔つきになり、 二人(一人+一匹)はあたしの事をじろじろと見ながら話し始める。 この時、あたしは泣きそうな顔をしていたらしい。 「おい」 「は、はい…?」