あたしは改めて黒沢くんをまじまじと見つめる。 吸血鬼って、こんなに人間みたいなんだ… いや、これはもしかして仮の姿なのかもしれない。 ってことはさ、 日常生活のどこかにも、黒沢くんみたいな妖怪がいるかもってこと…だよね。 あ、ヤバ…手が震えてきた。 ホントに、あたしって怖がり。 時々嫌になる… あたしはこの震えに気付かれたくなくて、手を重ねて抑える。 「…どうした」 黒沢くんがあたしの震えに気付いたらしく、声をかけてきた。