「昨日、怒って帰っちゃったじゃん?だからさ、」 「あ、あぁ…」 そういえば… 昨日いろいろありすぎて、怒って帰ったこと忘れてた。 でも、今日の朝を最後に 厳密にいえば、昨日の夜。 いや、あたしが気付かなかっただけで、正確にいえば一昨日から。 あたしの平凡な生活は終わりを告げる――――… それを、あたしはまだ知らなかった。