怖がり少女と吸血鬼

「てめぇ、餌。喧嘩売ってんのか?」


あたしは一瞬だけ、小さく睨んだつもりなのに

黒沢くんは見事にあたしの視線に気付き、鬼の形相で振り向いた。



ヒィィィィ!!!!
気付かれてたぁァァァア!!

「ごめんなさいすいません餌の分際で調子のりましたすみませんもうしません許してくださいお願いします!」


あたしの態度は180゚変わった。

生命の危機を感じ、死ぬ気で土下座。



…ん?

って、なに言ってるのあたし、勢いで《餌》って認めちゃったよ…


ははは…は、

あたしは自嘲気味に笑った。