「?…おい、」


様子がおかしいあたしに気付いたのか、黒沢くんがあたしの顔を覗きこんだ。




「なんでもないです」



あたしは黒沢くんと目線を合わせないように、下を向いて卵焼きを作るのを再開する。


黒沢くんは頭に「?」マークを浮かべたまま、リビングにひっこんでいった。






さっきから、あたしの胸は変な圧迫感で苦しい。


一体なんなのさ。