「きゃ…!?」


首筋に黒沢くんの髪の毛の感触。そして、チリッとした痛み。


もしかして、血…吸われる?



そう思った瞬間、首筋が熱くなり、

あぁ、血、吸われてる。と理解できた。


不思議と恐怖はない。


ただ、熱い。

熱い。


首筋をはじめ、黒沢くんが触れているところ全部。



あたしは、はふはふと短い呼吸を繰り返す。