数日後――・・・

あれから特に何事もないまま、東弦高校の体育祭がやってきた。
これから後半のブロック対抗リレーだ。


パンッ!
晴れ渡った空に銃声が鳴り響いた。

「柴田突っ走れーー!」

「し・ば・た!し・ば・た!」


ちなみに柴田とは私達のクラスの柴田宏介、古藤君の友達だ。

結局トップバッター柴田は4ブロック中3位だった。


「松田が走ってたらどうなってただろうね?」
私は隣に座っている愛ちゃんに声をかけた。

「どうだろ~、2位とかいってたかもね~(苦笑)啓二大丈夫かな?;」

ブロック対抗リレーの前の競技、騎馬戦に参加した松田は、落下して先ほど病院に運ばれたのだ。多分どこか骨折しただろう。
本来ならこのブロック対抗リレーに出場する予定だったのだが、急遽タイムが2番目の柴田が走ることになったのだ。


「たぶん大丈夫だよ★体育祭が終わる頃には松田も家に帰ってるだろうし帰り寄ってみよっか」

「うん!寺井も連れて3人で行こぅ!」

「うん;」


その後総合成績発表があり、私達Aブロックが最下位、沙希先輩のいるDブロックが優勝という結果に終わった。