早くも4限目が終了し、昼休みに入った。
いつも通り私は、愛cの方に半分体を向けて座り、色々と喋りながらお弁当を開く。
松田もいつも通り会話に入ってくる。

松田「今日寺井が居らんけん静かやな~」

栄理「え?w松田が居らんやったほうがよっぽど静かやけど(笑)」

愛「あははwそれ言えとる♪♪」

松田「ひでぇーw俺このクラスで1,2を争うほど物静かな生徒なのに~w」

愛「ん?w“うるさい”の間違いやない?笑」

栄理「愛cナイス(笑)♪」


そんなふざけた会話をしているうちに、ふと斜め前の恵cが気にかかった。
いつもなら今頃他のクラスの女の子の所にお弁当を食べにいっているのだが、今日は一人みたいだ。


「恵c、今日友達休み?」

「あ、うん;熱出して早退しちゃったみたい。」

「そっか;じゃあ一緒に食べよ♪寺井の席も空いてるしここにおいでよ☆」

「ありがと☆じゃ、おじゃまします;」

恵cを寺井の席に座らせて3人(4人)で食事する形になった。

食べている間も会話はあったが、恵cは会話に入るものの、時々虚ろな表情をしている。

――友達と喧嘩でもしたのかな・・・

その時そう思ったが、何も訊かなかった。


愛「栄理c~、今日化学教えて~;モルが出てくる問題全然わかんない~(涙)」

栄理「ゥチもモルが出てくる問題苦手なのあるけど、できる範囲なら♪ ね、いっそのこと今日4人で勉強会しようよ♪もうすぐ中間だし!松田は今日部活休みよね・・・恵cは今日部活は?」

恵「セーフ♪休みだよ!今日しか休みがないの;」

松田「吹奏楽部めちゃくちゃ忙しいもんな~」

栄理「だよね;じゃあとりあえず放課後ココでやろ☆」

愛「オーケー♪んじゃ、よろしくお願いします♪」

松田「お前ちょっとは自分で考えろよ~?笑」

愛「だってホントにわかんないんだもんっ笑」


そうして放課後は4人で勉強に励んだ。
中間考査まであと2週間しかないのでみんな必死だ。


勉強に熱心になったのはいいが、私は明日が△△展への出展締め切りだということを、すっかり忘れていた。