職員室の手前まできたとき、書道部の先輩、手島沙希先輩に遭遇した。

最初、私を書道部の勧誘をしてきた先輩だった。

「あ、栄理ちゃん!鍵今もらったよ~。あけるの遅くなってごめんねぇ;;」

「いえいえ、私も来たばっかりですんで♪」

私は沙希先輩としゃべりながら部室まで一緒に歩いていった。

話してるうちに仲良くなった。

「栄理c本格的に書道やるの初めてだったんだね~、わからないことあったらなんでも訊いてちょうだい♪」

「はぃ!沙希先輩って話しやすいですね★」

「ありがとう♪あ、鍵あけるからね~。」

がちゃ。
「さぁさぁどうぞ~」

まだ来てるのは私と愛cと沙希先輩の3人だけ墨やら半紙やら用意して書き始める。

「あと1ヶ月したら△△に2人も出展するからね~。書くヤツ決めよっか。」

楷書でも行書でもいいらしい。私はまだ楷書も微妙なので楷書のものからチャレンジすることにした。
愛cは行書で出すみたいだ。

他の先輩たちも入ってきてみんなで話しながら一緒に書いていた。