帰るとき、寺井は他によるところができたらしく、私と愛ちゃんとは反対方向へ去っていった。


じーーー・・・

「な・・・なに??」
愛cのつぶらな瞳が私になにか訴えかけているようにこちらを見つめていた。

「ねぇ、あれから林先輩とどうなってるの?笑」

待ってましたと言わんばかりにこう訊いてきた。
松田と寺井に聞かれないようにしてくれたんだろう。


「あれから・・・特になにもないんだよね。廊下とかですれ違ったりしてもあんまり話さないしメールも・・・
3年生だし忙しいのかな??」


「そうかぁ。まあ友達からって事になってるし、それがちょうどよかったしして・・・
栄理ちゃんハッキリいうと恋とか愛とかの感情入ってないんだしさ★
向こうが話したかったら話しに来るでしょ♪」


「うん・・・そだね★ぁ、じゃぁまたね~♪」

「うん!ばいば~い★」


愛cと別れた後自転車にまたがって家までこいでいった。
7時くらいになっていた。

「松田んトコに結構長くいたな~・・・」


ガチャ。

私は自分の部屋に上がって制服を着替えた。

「そうだ・・・明日図書館に勉強しにいこっと!」

家だとお父さんから色々邪魔が入るので、図書館へ勉強しに行くのが最近のマイブームだった。