君が笑顔になれますように

「准、あの…待たせちゃうから私が終わったら准の席に行くよ?」



「いいよ。俺が来るから。こうして桜を待つ時間って嫌いじゃないし。」



えーっ……



ドキドキで手が震える…。


待たせたくないけど、手が上手く動いてくれないよ〜!



クラスの生徒が疎らになり始めた頃、準備が完了した私は、准に“ごめんね”って謝ってから教室を出た。