君が笑顔になれますように


可奈さんが転校してきてから数日経った。


私は、准から話したいことがあるって言われて屋上にやってきた。



話…


不思議と嫌な予感が体中を巡る。



胸の中は、ザワザワ荒い風が吹いていて、心地悪い。


准…。


“ガチャッ”



屋上の扉が開く音に振り向くと、准が少し顔を俯かせながら立っていた。