君が笑顔になれますように

どうして、私なんかに傘を貸してくれたんだろう…?


一度も話したことが無い私に……。



困っていたから…?



だからといって、私に貸したりする?



一つしか持っていない傘を…。



そんな疑問が頭の中で、ぐるぐると回っていた。



だけど、すごく嬉しかった。



傘を貸してくれた准の優しさが、嬉しかったんだ…。