ユウキは学校に通学してきた。まだ万全じゃないのか、松葉杖をしながらだった。



その姿を見ると、悲しかった。彼女のように心配になる。



クラスが離れていることもあって、話さなかった。元通りにはならなかった。もしユウキが元通りになりたいんだとしても、私がダメなのかもしれない。


廊下であっても、声をかけることはおろか友達に隠れて避けてしまっている。友達がなんと言おうと、私はずっと避けている。学年が上がり、クラスは同じクラス。話す機会が増えたというのに、私は変わらなかった。


ずっと、ユウキから離れていた。


卒業式まであと2年ほど。


ユウキは覚えているのか。私ははっきりと覚えている。そして今でも、心はユウキのところにある。ユウキと別れてから私は自分が悪いって思いたくなくて他の人とつきあった。