「別れたことを、俺がなんか言う資格とかないけどさ、ユウキのこと信じてあげてくれる?本当にお前のことスキだったんだ、ユウキ。」



そういって階段を下りていった武田くんを見送った。
ユウキのことはもう大丈夫だと思っていたけど、武田君に言われた言葉で私はまた弱くなった。



信じられない。本当にスキだったの??スキなんて一言もいわれなかった。スキなのにわかれたなんて意味わかんないよ。



目の前までいていたが美術室に入る気もうせて、先輩や顧問の先生にも報告しないまま私は学校を後にした。



バスが来るまで、時間があったので、もらった手紙を読むことにした。その手紙は、ノートのはじを破ったみたいな紙に書かれていた。雑に折られた紙をひらき、私は手紙を読んだ。