「ジュリ?彼女なんだし、手紙書けば??」


アイにそういわれたとき、私は暗闇に突き落とされた。アイは悪くない。何にも知らないんだから悪くないのに、何でそんなこと言うの?ってアイを一瞬嫌ってしまった。


そしてアイにいった。


「別れた.もう、彼女じゃない。6時間45分で別れちゃったんだ。」って。



6時間45分で別れたって言うと、みんな笑ってくれていたのに。アイは笑わなかった。笑ってくれれば気が軽くなるのに、アイは笑わない。その代わり、
「手紙かこうよ。」って言った。別れたことには触れなかった。


アイの優しさ。それでも私は断った。彼女ではないのに、ずうずうしい。もう彼女じゃないんだ。6時間45分で終わったんだから。