「からかってる?」


ゆうちゃんが私に聞いてくる。澄んだ瞳から目をそらせない。


「からかってないよ…私はずっとゆうちゃんのことが好きだったんだよ」


泣きながらいう。絶対にいまの顔はヒドイだろうと想像しながら。

「ま、まじで?」


目を大きく見開き、口をポカーンとあけている。


「本当だよ…私はずっとゆうちゃんが好きだっ…きゃっ」


いきなり腕を引っ張られて着地した場所はゆうちゃんの腕のなか。

そうしてゆうちゃんは私に甘い言葉をささやいた。


end