後ろで再び魔王に変化しようとしているみー君を見て満足したのか
直也さんが男達の後を追っていった。


そんな姿をぼんやり見つめていたあたしはある事に気付いた。


ぶつぶつ文句を言ってた割りには楽しそうなんだよねー…



「なに直也に見とれてんだよ!?」


「んー…だって面白いから」


って言いながら声のした方へ視線を向けると
みー君が不機嫌オーラを出している。



な、なにこの不機嫌オーラは…
あまりのオーラに一歩後ずさると

聞こえてくる舌打ちの音ー…



「何もしねぇーからそんな怯えんな」



「怯えてるわけじゃぁ…」



ぐぅぅーー…



喋り終えると同時に悲鳴を上げたあたしのお腹。



咄嗟にお腹を抱えてしゃがみ込んだあたしを見て
状況を把握したのか、みー君が笑いを堪えてるのがわかる。



どうして今鳴るのよ!!



は、、恥ずかしすぎる///



「初美、ちょっとついて来い」


無理!!
今顔が真っ赤だもん。


「なにしてんだ?早くしろ」


全く動こうとしないあたしに聞こえてきた低い声。
さっきまで笑ってたのに・・・


はぁー・・・この声には逆らえないな・・・。


俯きながらみー君の後をついていった。