「うん。」

よいしょ。


「じゃあ、すっごい速さでこぐから
しっかり捕まってて!!」
「うん・・・。
きゃ!!」


真紀のいっていた
すっごい速さとは
想像を超えてる!!
だ、大丈夫かなぁー?
結婚式。


「ね、ねぇ真紀。
こんな時に言うのもなんだけどさ、
気づかないフリするから
これから私がきくことに
しょーじきに答えて。」
「いいよ。何?」
「これ、ドッキリだよね?」
「はっ?聞こえない」
「これ!!ドッキリだよねー!!」
「何が?」
「え?えーと・・・
真紀が高校の制服きてることとか」
「ごめん。
未央がいってること
よくわかんない。
後にして。」
「うん・・・。」

どうして今日は
こんな日になるんだろ。
こんなはずじゃなかったのに・・・。
「だれがこのドッキリ考えたのーーーーーーー!!!!」

私は思わず叫んでいた。
真紀はぎょっとしている。

「ご、ごめん。
なんでもない」
「そっか・・・。
ほら、ついたよ。
おりな。」


キンコーンカンコーン


うわ。
こりゃまた懐かしい。

「あーあ、チャイムなっちゃった!!
未央!教室まで走るよ」

真紀が私の手を引っ張る。

「ちょ、ちょっと。」

なんか、もう疲れたんだけどぉ。
一体どうなるのぉ?!
私の結婚式ィー。