「ありゃぁ、未央ちゃんの彼氏かい?」


思わず顔が真っ赤になる。

「そ、そんなんじゃありません!
この街初めてらしいんで
案内してるだけです!!」

「そうかい。そうかい。
失礼したな。」


しかし
おじさんは笑っていた。

「ほら、早くあの仔んとこ行きな。」

「はい。じゃ、またね!
おじさん。」

「おうよ。」



私は浩人くんの所にかけよった。


「ご、ごめん。
ちょっと話してた。」

「別にいいよ。」

「じゃあ、次んとこいこ。」









次についたのは学校。

「ここがあたしの
通ってる中学校ね。
まぁ、こんなとこ見ても
面白くもなんもないから次いくけど。」


「え…、未央中学生だったの?」


なっ!

「失礼な!中学生だよ。」

「ごめん。つい。」

つい、っておい…。

「浩人くんこそ小学生じゃないの?!」

嫌味っぽく私は言う。
まるで、昨日の
気まずさが嘘みたい。

「それこそ、ないよぉ。
俺、中1だし。」