「…それは、なんというか。
言えないかな…。
ごめん。やっぱり自分で何とかする。」

「そっか。
俺は未央がそうしたいなら
何も言わないけど。
自分のしたいことすればいいんだよ。」

「したいこと?」

「そう。」

「したいことか…。」

「うん。」

「….まずその仔と話がしたい。」

「うん。」

「んでね。前みたいに楽しくしたい…。」

「うん。」

「それから………
う、……ひっく…」

私は
知らないうちに泣いていた。

したいこと…。


本当は花火の時
浩人にふれたかった…。

この短期間ですごく浩人が
大きな存在になってるのは
気づいてた。
でも、私は…
ずっと自分に嘘ついてたんだ。
真紀の言ったように
『自分の気持ちに素直でいる』ことは
こういうことだったのに。


建司…。
ごめん。ごめんね。




あぁ、
未来が変わってしまう。