TIME☆1

というわけで
あたしと建司は
屋上で寝ていた。

…。

静かになる。


もう、寝たかな？

と、建司の顔を
覗きこもうとした瞬間。

「あのさ」

「ふ、ふえ！」

予想外だった未央は
びくりつく。

「なんで、この前
あんなこと言ったの？」

「この前？」

「ほら、『建司なんてもう知らない』
ってやつ」

「あっ、それ…。」

すっかり忘れてた。

「な、なんていうかさぁ…
その…、テスト勉強で
全然寝てなかったから
ちょっと寝ぼけてたっていうか…。」

この言い訳無理あるかも。

焦る未央に
建司は以外な言葉を返した。

「よかった。」

「へ？」

唖然とする未央。

「なんかさ、知らない間に
俺なんか鈴木さんにヒドイことしたかな
って思って。」

「それはないよ！
建司くんはいつだって優しいもん。」

「え？俺そんなに
鈴木さんと話したことあったっけ？」

あっ！
しまった！
つい…。

「いやぁ～、なんか見てるとさぁ。
そんな感じかなぁーと思って。」

未央の顔に変な汗がでる。