「これ?
これは、大切な人から
貰ったもの。
お守りみたいなもんだよ。」

「へぇ。」

「じゃあ、花火も終わったし
帰るか。
もう暗いから家まで送るよ。」

「えっ、いいの?」

「それくらい、いいよ。」












そして、家の前につく。

「じゃ。」

しっかりと
私の顔をみて
別れを告げる。
その顔は
少し寂しそうだった。

「うん。おやすみ。」

「おやすみ。
さっきは本当ごめんな。」

「いいよ。
気にしてないから。」

そう言いながら浩人の
顔が見れず
私は家に入った。



胸がズキズキする。
何がそんなに
悲しいんだろ。
だって、建司が
好きなのに、
どーしてこういう気持ちになるの?